
2025年NPB新撮影ルールを再確認!マスコットさんの撮影はどのように行えば良い?
更新日:2025年2月22日 (土)
この記事では、2025年2月1日より改訂されたNPBの「写真・動画の撮影及び配信に関する規程について」を、マスコットさんの撮影という観点から解説します。
本記事はNPB公式ではありません!掲載内容に関わらず、公式規程が優先されます。
ルールのおさらい
今回のルール改訂では、「撮影」には制限がないものの、SNSやYouTube等での「配信・送信」に大きな制限がついたことが特徴です。詳細・および正確なルールは、NPB公式の「写真・動画の撮影及び配信に関する規程について」をご覧ください。
写真や動画の定義
写真・動画の定義は、「写真、動画、画像、音声及び試合データ」とされていて、配球コース等も含まれます。
配信・送信
配信・送信とは、同規程において、「ブログやSNS、動画投稿・共有サービス、電子掲示板、ファンサイト等において、インターネット回線を通じ、写真・動画等を不特定多数に向けて掲載、送発信、共有等する行為及びインターネット・携帯電話等を利用した送信行為をいう。なお、当該配信・送信行為は、球場内で行うものに限られない。」と定義されています。
これらの要件は著作権法上の「公衆送信」を指すと思われますが、具体的にはXやInstagram、YouTubeやTikTok、ブログ等への公開が想定されていると言えます。以降、配信・送信を「投稿」と記す場合があります。
具体的な禁止項目
新規程では、「試合中の配信」および「出場選手の画像や動画の配信・送信」が厳しく制限されています。ルールの中では、
- 「インプレー中の出場選手」の、全ての動画や画像の配信・送信
- 明らかに営利を目的とする撮影
などが禁止されています。
それでは、マスコットさんを撮影して投稿する際にもこれらの規程は有効なのか、何を守る必要があるのか、規程を読み解きながら確認したいと思います。
マスコットさんの写真や動画をSNSにアップロードして良い?
マスコットさんは、本規程の中では「プレーヤ以外」に該当します。「プレーヤー以外」には、監督やベンチプレーヤー、球場・客席内の様子やチアリーダーも含まれています。(ただし、三脚やパソコンの使用、身体の一部やIDなどを強調したもの、撮影を拒んでいる人(観客、職員ら)の撮影は、プレーヤーかどうかに限らず禁止されています。)
それではここで、「プレーヤー以外」の規程を表で確認してみましょう。
マスコットさんの規程 | 試合中以外 | 試合中 |
---|---|---|
撮影 | ○ | ○ |
試合後の140秒以内の動画or画像の配信・送信 | ○ | ○ |
試合後の140秒以上の動画の配信・送信 | ○ | × |
試合中の配信 | × | × |
表 プレーヤー以外の撮影・配信可否について(写真・動画の撮影及び配信に関する規程について)を基に筆者作成
マスコットさん動画投稿のNG条件
これらをもとに判断すると、以下の条件がNGとなります
- 試合中の配信・投稿
- ライブ配信だけでなく、試合中に試合の中での映像を投稿することがNGです
例) 5回裏のイベントでのマスコットさんの様子を写した動画を試合中に投稿する
- ライブ配信だけでなく、試合中に試合の中での映像を投稿することがNGです
- 試合中の140秒以上の動画の投稿
- 打撃練習〜ヒーローインタビューまでのマスコットさんの様子は、140秒以上公開することができません。
マスコットさんが出てくるシチュエーションで気をつけないといけないタイミングは?
インプレーとは
本規程では、「公認野球規則で定める定義に従い、球審による“プレイ”宣告後から、規定によってボールデッドとなるか、または審判員が“タイム”を宣告して試合を停止するまでをいう。」とされています。
簡単にいうと、「"プレイ"から"タイム"までの時間」や「ファウルや死球で試合が停止したタイミングまで」がボールインプレーです。四球や三振、ヒット、アウトなどでフィールド上にボールが残っている場合は、タイムがかかるまでインプレー中となりますので、気をつけください。
ホームラン後のハイタッチ
ホームラン後のハイタッチでは、マスコットが登場することが多くあるかと思います。ホームランボールがスタンドに入った段階でボールデッドとなり「インプレー」ではなくなります。そのため、試合中・インプレー外の条件で、
ホームランは、「着弾以降にプレーヤーとのハイタッチ」を撮影した写真と140秒以内の動画が試合後に投稿可能となります。
ただし、インプレー・ボールデッドについて理解している人が多いとは言えず、ホームランについての解釈も誤って理解している人が多くいると考えられます。無用なトラブルを避ける意味でも、できる限り投稿は避けたり、全員がホームインしてからの映像だけにした方が良いかもしれません。

鳥かごでの待機
つば九郎先生や、つばみ姫、また地方球場などでは、インプレー中にファンから見えるところで待機している場合もあるかと思います。その場合については、インプレー中のプレーヤーは配信できないため、試合中・インプレー内の条件で、
待機中は、「全ての野手・投手・打者・走者」が映らない角度から撮影した写真と140秒以内の動画が試合後に投稿可能となります。

外野での応援
スイッチくんやマーくんなど、外野で応援するマスコットの場合、インプレー中にもカメラを回す機会があるかと思います。その場合については、インプレー中のプレーヤーは配信できないため、試合中・インプレー内の条件で、
外野応援は、「全ての野手・投手・打者・走者」が映らない角度から撮影した写真と140秒以内の動画が試合後に投稿可能となります。

イニング間のイベント・ダンスなど
イニングの間については、試合中・インプレー外となるので、
イニング間に撮影した写真と140秒以内の動画が試合後に投稿可能となります。

試合前のふれあい
試合前については、「公式練習以降」は、試合中とみなされます。ただし、ほとんどの球場では開場時刻よりも前に公式練習は開始していますので、開場後は全て試合中扱いです。つまり、試合中・インプレー外の条件で、
試合前に撮影した写真と140秒以内の動画は、試合後に投稿可能となります。

試合後の一周
ヒーローインタビューまでが「試合中」とみなされるため、それよりもあとであれば規程はありません。つまり、
ヒーローインタビューまでは、試合中・インプレー外の条件で、撮影した写真と140秒以内の動画がインタビュー後に投稿可能
ヒーローインタビュー後であれば試合後の扱いで、140秒以上でも投稿可能となります。

動画が140秒以上になりそうな時はどうする?
1. 動画の時間を少なくする
TwitterやInstagram、YouTubeなどでは、動画を短くする機能がついていますので、それを用いて140秒以内にすることをお勧めします。
2. 動画を切り分けて公開する
分割しての公開は、現状NPBで制限等はされていません。ただし、良心に委ねられる方法であり、規程の意義に照らし合わせた時により良い方法とは言えません。できる限り全ての内容を140秒以内の動画を収めて公開することをお勧めします。
まとめ
この記事では、各シチュエーションにおけるマスコットさんの撮影・投稿の可否を見てきました。
まとめると、以下のようになります。
- 撮影は基本的にOK
- 公式練習〜ヒーローインタビュー終了までは「試合中」扱いで、その間に撮影した写真・動画を試合中にアップロードするのは禁止。試合後でも140秒以内。
- インプレー中にプレー中の選手が写り込むとマスコットさん主体でも投稿はできない。
- ホームランはフェンスを超えたらインプレーではなくなる。
ルールを守って快適なマスコットさん推しライフを!
球団マスコットを追いかけて、東京・札幌・仙台を中心に年間60試合程度観戦している成人男性。 「球団マスコットの情報。」の管理人。NPBのマスコットさんを全体的に追っかけている。 特に好きなマスコットさんは、B・Bさん、つば九郎先生、イーグルスのマスコットさん。 「プロコレクション」「実使用グッズ」「NPBマーク」といった言葉に目がない。
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